☆さんさ~ら劇場「スピリチュアル刑事(デカ)」

 
「ネタはあがってるんだぞ!!」


・・とある警察署の取調室・・


刑事
「いい加減に白状しろ!!ネタはあがってるんだぞ!!いつまでシラバックレルつもりだ、ウソをついてもお天道様は、お見通しだぞ!!光明を得て、サトリを開いちまったんだろ・・ええ!!」

容疑者
「・・・・・」

刑事
「ふん、黙秘権か・・、おまえらのようなワケのわからん人種は、沈黙が得意だと聞いている・・フフフ・・でもその沈黙がマサにおまえの容疑を裏付けていることになるんじゃね~のか・・ええ?」

容疑者
「・・・・・」

刑事
「むむ、なんとか言ったらど~なんだ!おい!キサマ~~!!」(唾とばしながら激!机叩く!)

容疑者
「・・・・・」

刑事「むう!こ、この人非人!ひとでなし~!!吐け~!吐け~!」(容疑者につかみかかろうとする)

ベテラン刑事(太陽にほえろのヤマさん風、BGMとともに話し始める)
「ま、まあ待て・・そんなに怒鳴りあげても口を割るような奴じゃねえだろ、特にこのような人種にはな・・」

刑事
「は、はあ、どうもすいやせん・・つい興奮して・・こういう・・、仕事もろくにせんと、なんもしないで、ただ座って、たまに口を開いたと思うと、ありがたい、ありがたい、あるがままでありがたい、なんぞと言って人心を惑わし、将来ある若者をナマケモノの世界に引きずり込む極悪人を見ていると、むしょ~にハラが立ってしまうんです・・すいやせん。」

ベテラン刑事
「うむ、ここはひとつワシに任せてくれんかの?」

刑事
「はい、わかりやした、是非おねがいします・・どうも、オレみたいな駆け出しには、ちと荷が重すぎたようです・・、やはり、あれっすか?故郷の母さんが悲しんでる・・みたいな、先輩得意の泣き落としでいくんすか?」

ベテラン刑事
「まあ似たようなもんだがね・・、さてと始めるか、光明さんよ・・」

容疑者
「・・・・・」

ベテラン刑事(BGM、唱歌「ふるさと」)
「たばこは・・?ああ、すまんな、吸わんのだったな・・。(窓を開け快晴の空を見上げ、たばこに火をつける)」

容疑者
「・・・・・」

ベテラン刑事
「インドの2月は、こんな天気が多いんだろ?いい季節らしいね~。」

容疑者
「・・・・・」

ベテラン刑事
「おまえにも、・・あれ・・瞑想っていうのか、その道の師匠さん、マスターさんがいるんだろう?」

容疑者「・・・・・」

ベテラン刑事
「そのヒトが、あんたを部屋に呼んで言ったらしいじゃねえか・・、おまえは光明を得た、すでにサトリを得ている・・おまえが黙ってここにいるだけで、その無限のヒカリは人類を照らすであろう・・ってな・・。」

容疑者「・・・・・(沈黙を守るも明らかに動揺し涙が頬を伝う)」

ベテラン刑事
「ジツは、おまえより先に逮捕した、おまえのインドでの修行仲間が、このことについて口を割っているんだよ・・ふぅ~(たばこの煙をゆっくりと吐く)」

容疑者
「・・・・・(震えて鼻をすすり、溢れ出た涙を拭おうともしない)」

ベテラン刑事
「なあ、ありがてえもんだよな~・・マスターさんはよ・・なあ・・」

容疑者
「うわあ~~~~ん!!!(泣き崩れる)」

ベテラン刑事
「うん、うん、そうだ、そうだよな・・マスターさんだよな・・ありがてえよなあ・・」

容疑者
「ひえ~わお~~~ん(号泣)!ご・ごめんなさい!すいません!!・・・。わ、わたしは・・こ・こ・こうみょ~~・・こ・こうみょ~~を得ています~~、わひ~ん!さ・さ・さささ・・さと・・グスン・さとってぇ~~ぇ~ぇ~しまいました~~~、はひ~はひ~~」

ベテラン刑事
「(容疑者の肩を抱きながら)うん、うん、たいした勇気だったな・・故郷のお母さんも・・あ、そうそう・・マスターさんも・・さぞかし喜んでくれるだろうよ・・いやいや・・ごくろ~さんだったな・・」

容疑者
「わひ~~~~~ん!!!(号泣止まらず)」



そこのあなた・・サトリ、開いているんでしょ、素直に白状しましょう・・。

注:光明の得過ぎに注意しましょう。人々から尊敬されてしまう危険性があります。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

刑事さ~ん、
これはこれはお手柄でした。
これで光明容疑者がまたひとり、
国際光明刑務所に、収監され、
いや、じつにすばらしいですな~。
これからは、悟後の修行を精いっぱい、
頑張ってもらいたいですね。

ところですね、こちらは、
国際光明税務署です。
警告・・・ 警告・・・

刑事さん、あなたは最近、
光明税を、滞納されておりまする。

国際光明警察署ともあろう最高機関の、
これはこれは、前代未聞の不祥事です。

黙秘、変装の光明者を、
逮捕するお仕事にとどまらず、

本業である、
衆生のため愛と気づきなる、お税金を、
この地上に、出し惜しみせず、
納入すべし~

え~、オッホン。
税金の一旦預かり所は、

アスパラ基金と申します・・・。

それではまた
 

Daijyo さんのコメント...

刑事さんに聞いてみたところ

「え、え〜、まさかワイが・・こ〜みょ〜・・なんて・・、アホなこと言いなはんな、だいたいアスパラ基金なんつーところは、インチキでっしゃろ、税務署の友達から聞いとりまっせ」

と、急に関西弁になってましたが、こういうふうに言っとりましたっす。